八戸市の八戸港第3魚市場に衛生管理の国際標準「HACCP」(ハサップ)対応型の荷さばき施設「A棟」が完成したと各紙が報じた。A棟は完成目前に東日本大震災による津波で被災し、建物や魚体搬送設備が損壊。復旧工事が進められていた。試験稼働の開始に合わせて完工式典が10日現地で開かれた。A棟は天井や壁により囲まれた閉鎖型の施設で、高度な衛生管理が特徴。漁獲された魚は、人の手や外気に触れることなく船から施設内へ直接水揚げされ、計量から容器投入までがオートメーションで行われる。総事業費約21億円。震災からの復旧にはさらに約11億円がかかった。延べ床面積約3800平方メートル。サバなどを水揚げする大型・中型まき網漁船に対応し、1日当たり600トンの処理能力を持つという。
内閣府が11日発表した8月の機械受注統計(季節調整値)によると、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」の受注額は、前月比3.3%減の7173億円で、3カ月ぶりのマイナスとなったと各紙が報じた。内閣府は受注動向の基調判断を「一進一退で推移している」として前月から据え置いた。海外経済の減速などを受けて企業が設備投資を控えている可能性がある。製造業は15.1%減。業種別では鉄鋼業などが落ち込んだ。非製造業は3.6%増。金融業・保険業などが上向いた。
世界の航空宇宙関連の企業・団体が集う展示会「国際航空宇宙展」が9日、名古屋市の「ポートメッセなごや」で開幕したと各紙が報じた。三菱航空機や米ボーイングなど660以上の企業などが実物の航空機や模型を披露した。4年ぶりとなる今回は、製造業の拠点が集まる東海地域での開催となり、多数の部品メーカーが参加した。展示会では、三菱航空機や欧州航空機大手エアバスの親会社が、開発中のジェット旅客機の模型を日本で初公開。ボーイングや富士重工業なども最先端の技術や工具を展示した。