中国の陳徳銘商務相は21日北京でWTO・世界貿易機関のラミー事務局長と会談し、「中国はこれまでどおりドーハラウンド交渉を推進していく」と表明しました。
これに対してラミー事務局長は「2011年にドーハラウンド交渉が協議に達しないとなると、WTOの信用にも影響を与える」と述べました。
陳徳銘商務相は「ドーハラウンド交渉を支持するという中国の立場は変わらない。次回の交渉を推進するために、WTOの加盟メンバーは2011年の交渉というチャンスを逃さず、具体案を基に突破口を求めていく必要がある」と語りました。
ラミー事務局長はこれについて「ドーハラウンド交渉がスタートして9年近くが過ぎた。交渉で実質的な進展をあげるためには、各加盟メン バーが共に努力していく以外に、G20(主要20カ国)がソウル首脳会合を通じて積極的なシグナルを出し、交渉により多くの政治的な支持を提供していくこ とが必要だ」と強調しました。
中国外務省の秦剛報道官は21日、東アジアサミット拡大について記者の質問に答え、「中国はASEAN(東南アジア諸国連合)の共通の認識事項を尊重し、関係各方面と話し合った上で、協調の一致を図りたい」と語りました。
報道によりますと、ASEAN外相会議では、東アジアサミット拡大について討議され、ロシアとアメリカの加盟が討議されたということです。この件はASEANと中日韓との外相会議、東アジアサミット非公式外相会議で、ASEAN側から関係各方面に通報されています。
これを受けて秦剛報道官は、「中国は東アジア諸国の協力が開放的かつ包容的なものであるべきだと一貫して主張している。地域の枠組み構造 の変化は東アジアの平和、発展、協力と繁栄を促し、東アジア諸国の多様性に見合ったものでなくてはならず、地域協力メカニズムの相互補完性を生かし、共同 の発展を求めるべきだ。地域の枠組み構造がいくら変化しても、ASEANは主導的な役割を果たすべきだ」と語りました。(07/22 翻訳者:Lin)
アメリカの中央銀行に当たるFRB・連邦準備制度理事会のバーナンキ議長は21日、アメリカ経済の先行きについて「依然として異常なほど不確実だ。必要があれば、物価の安定を確保しつつ、経済成長に向けた一段の措置を講じる用意がある」との見解を示しました。
バーナンキ議長はこの日、上院で金融政策に関する半年に一度の報告を行い、アメリカの経済成長率について、今年が3から3.5%、来年は 3.5%、2012年は4.5%にそれぞれなる見通しである見通しを示し、失業率については「2012年までに7から7.5%に下がる」と予測していま す。
バーナンキ議長はまた、「景気の見通しが弱まっているのは、ヨーロッパの債務危機などここ数ヶ月の金融情勢が一因となる」と述べました。さらに、アメリカ経済が再び底を打つ可能性は高くないとの考えをも示しています。(鵬)
イギリスの石油会社BPは20日、本部がヒューストンにあるアメリカ の石油会社アパッチと協定を結び、メキシコ湾の石油流出事故処理に必要な費用を支払うため、アメリカ、カナダ、エジプトにある、およそ70億ドルのBPの 資産をアパッチ社に売却すると発表しました。
協定に基づいて、アパッチは今月30日に50億ドルを支払い、残りを債務や資産担保の形で支払います。
BPは先月、アメリカ政府と協定を結び、200億ドルの基金を設立し、その資金をメキシコ湾の石油流出事故による損失の賠償に用いること に同意しました。(翻訳:玉華 チェック:吉野)
韓国とアメリカ両国の国務、国防担当閣僚による会談(2プラス2)が 21日午後に開催されます。韓国の柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商相、金泰栄(キム・テヨン)国防相、アメリカのクリントン国務長官、ゲーツ国防長官 が出席します。
両国は会談で、米韓同盟関係の歩みを顧み、今後の発展と国防協力と朝鮮への対応政策について論議を行い、共同声明を発表します。
また、報道によりますと、双方の4閣僚はそろってこの日午前、非武装地帯(DMZ)を視察しました。また、アメリカのクリントン国務長官 とゲーツ国防長官は滞在期間中、ソウルで行う朝鮮戦争60周年の記念活動に参加する予定です。(万、吉野)