経済産業省が30日発表した8月鉱工業生産指数速報は、前月比0.7%低下の97.2となり、2カ月ぶりの低下となったと各紙が報じた。大型機械の反動減や国内外での低調な自動車販売が影響した。ただ、9月、10月の予測値はともに大幅な上昇を想定しており、9月には1年半ぶりに生産指数が100を超えて2010年を上回ると見られる。7-9月の生産は前期比3.1%上昇と3四半期連続の上昇が見込まれるという。
金融庁は27日、みずほ 銀行に対して、反社会的勢力との間で多数の取引があることを知りながら、2年以上も放置していたなどとして、銀行法に基づき業務改善命令を出したと各紙が報じた。内部管理・法令順守体制に重大な問題が認められたとして、10月28日までに業務改善計画を提出するよう求めた。金融庁の発表によれば、暴力団関係者などの反社会的勢力との取引は信販会社が審査・保証してみずほ銀行が顧客に資金を貸し付ける提携ローンで見つかったという。
各紙によれば国土交通省が30日発表した8月の新設住宅着工戸数は、前年同月比8.8%増の8万4343戸だった。8月としては5年ぶりの高水準。景況感の改善に加え、ローン金利や資材価格の先高観が個人の住宅取得を後押しした。来春の消費増税をにらんだ駆け込み需要も住宅着工を押し上げた。前年同月を上回るのは12カ月連続。1992年6月から94年2月までの21カ月連続以来、約20年ぶりの記録となるという。
各紙によればクレジットカード大手のジェーシービー(JCB)は、プリペイドカード事業に参入する。子どもの小遣いやギフトなど幅広い用途を売り物に、「Suica」や「nanaco」で先行する鉄道やコンビニエンスストアを追う。発行手数料は300円で、当初の利用可能額は500円~2万円。クレジットカードとは違う新たな「JCB」のロゴをつけて区別するという。