北京の北運河

北京市水道事業部門の23日の情報によりますと、今年の増水期に入って以降、数回に渡る豪雨が北京に大量の雨水をもたらせたことなどから、北京の河湖、清河、北運河三つの水域のみで、頤和園にある昆明湖41個分の水量に相当する8200万立方メートルの雨水が貯水されました。

紹介によりますと、北運河は北京東郊にある大きな河で、北京市の貯水の主力となっています。今年の増水期には7回に渡る豪雨を利用して、北運河で4回の放水が行われました。一度の放水で約1600万立方メートルをせき止め、同時に分流水門を利用して潮白河にも雨水を流し込み、計6900立方メートルを貯水したということです。

写真：施秉県双井鎮翁西村では、もみの収穫が全く無いほど被害が深刻です。

このほど、貴州省黔東南自治州の施秉県では、干ばつの被害を受けて120の河川、ダム3ヶ所、井戸450ヶ所あまりが枯渇しています。これにより、施秉県の住民4万人と2万2千頭あまりの家畜が飲用水の確保に困難をきたしています。また、今回の干ばつで農作物19．26万ムー（約１万2840ヘクタール）が被害を受け、経済損失は1億4千万元以上に上るということです。現在、旱ばつによる被害状況は引き続き深刻なものとなっています。

中国の第8回茅盾文学賞の審査結果が20日に発表されました。そして、張煒の『你在高原』、劉醒龍の『天行者』、莫言の『蛙』、畢飛宇の『推拿』、劉震雲の『一句頂一万句』という5作品が受賞しました。

張煒の長編小説で450万字の『你在高原（高原にいる君）』は20年の歳月をかけて出来た作品で、史上最長文の純文学作品とも言われています。劉醒龍の『天行者』は中国の民営学校の教師をモチーフにしたもので、農村部にいる文化人の切ない一生を描いています。莫言の『蛙』はここ30年間、中国で実施されてきた計画出産政策にスポットを当て、それによる社会問題に触れています。畢飛宇の『推拿（マッサージ）』は目の不自由なマッサージ師をクローズアップし、彼らの生活への愛を物語っています。劉震雲の『一句頂一万句』は一般人の生活に焦点を絞り、「外への追求」と「自分への復帰」をテーマに展開しています。

今回の茅盾文学賞では初めてインターネット小説にも分野を拡大しましたが、残念ながら、最終の受賞結果には入りませんでした。