2013-08-09 00:00 |
8日に開幕した第5回中国包頭・レアアース産業フォーラムで、関係者は、「レアアースは供給構造の多元化が形成されており、中国が独占的に世界市場に供給していた時代は過去のものになっていく」との認識を伝えました。
中国レアアース学会の張安文副事務総長は、「昨年、世界のレアアース消費は、わずか10万トンだ。現在、海外で生産中、建設中のプロジェクトの年産は数百トンから2万トン前後で、全体の規模は7万トン近くになった。これからの数年、海外のレアアースの生産能力が上がることや、技術の拡大によってレアアースに代わるものが登場するなど、世界市場における中国レアアースの需要は下がって行く」としました。その一方で、「世界のレアアース供給の多元化は、中国のレアアース鉱山の寿命を延ばし、資源の利用が持続可能になる」と述べました。
世界最大のレアアース生産メーカー・包鋼レアアースグループハイテク技術株式会社の張忠社長は、「海外のプロジェクトが全て完了すれば、世界市場における中国産レアアースのシェアは90%から50%に低下する可能性がある。しかし、これは軽レアアースに集中するもので、重レアアースは相変わらず世界シェアの大部分を占める」と分析しました。
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