2012中国言語生活報告、漢字は「嬛」が大人気 |
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2013-06-06 17:11 | |||
中国教育省と国家言語委員会は5日、『2012年中国言語生活状況報告』を発表しました。それによりますと、2012年によく使われた漢字は「微」や「奥」、「習」、「島」、「八」、「倫」、「釣」、「叙」、「艦」、「嬛」など、語彙は「釣魚島」、「中国夢」、「十八大」、「生態文明(エコ文明)」、「電商(eコマース)」、「新能源(新エネルギー)」、「欧州杯(UEFAサッカー欧州選手権)」、「正能量(プラス・エネルギー)」、「三沙市」、「交会対接(ランデブー・ドッキング)」などであることが分かりました。 北京言語大学の楊爾弘教授は、「使用頻度が大きく変わった漢字と語彙は、人々が何に注目しているかの変化を表している。例えば、「微」はメディアが「政務微博(役所のミニ・ブログ)」と「微小企業(零細企業)」を盛んに報道したからだし、「釣」は去年の釣魚島問題への関心を示している。また、「嬛」は「甄嬛伝」というTVドラマが大ヒットしたおかげだ」と指摘しています。 報告は、「これらの漢字と語彙は世相をリアルに反映すると共に、国民の記憶の客観的な記録にもなっている」としています。「中国好声音(チャイナ・ボイス)」、「莫言熱(莫言ブーム)」、「最炫民族風(きらめく民族スタイル)」、「你幸福嗎?(幸せですか?)」といった言葉からは、2012年の国民生活の全貌がうかがえます。「十八大(中国共産党第十八回全国代表大会)」、「神九(神舟九号宇宙船)」、「正能量(プラス・エネルギー)」、「中国夢」などは輝かしい中国を描いていますし、「釣魚島」、「選挙年」、「倫敦奥運(ロンドン五輪)」、「叙利亜危機(シリア危機)」は、昨年の激しく動いた国際情勢を示しています。 2012年の全国言語資源データバンクから抽出した585の新語は依然として、2文字、3文字、4文字の言葉が主となっています。そのうち漢字だけの語彙は574、全体の98%を占めています。
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