日本原燃、ガラス固化試験を開始 青森・核燃料再処理工場 印刷
2012年 12月 10日(月曜日) 00:00

日本原燃は7日、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)での試運転について、実際の高レベル放射性廃液を使ったガラス固化体製造試験を始めたと発表したと河北新報が報じた。ガラス溶融炉2基で半年かけて行い、国の使用前検査を経て2013年10月の完工を目指す。試験は同日、A、B系2基のうちB系溶融炉で先行して実施。本格操業に向けてガラス固化体を計約30本製造し、溶融炉を安定的に運転できるかを確認する。高レベル放射性廃液を1時間当たり70リットル投入し、溶融炉の最大処理能力を確かめる試験も行う。13年1月上旬に終了する予定。法定点検を経て、来春にはA系炉での同じ試験に移行する。試験は試運転の最終段階。3日に始めたガラス原料の流下性を調べる作業が終わり、異物で目詰まりが起こるなどのトラブルがなかったため試験に着手したという。