タクシー料金の値下げ競争対策で初乗り運賃を一律に引き上げた国の政策の是非が争われた訴訟で、違法と認めた大阪高裁判決について、国の敗訴が確定したことが分かった。国は期限の1日までに上告しなかった。同種の訴訟は全国で6件あるが、判決が確定するのは初めて。国は義務化した初乗り運賃幅の下限を見直す検討を始めている。