東電、国から10回目の前借り 賠償金向けに932億円 印刷
2012年 11月 28日(水曜日) 00:00

東京電力は27日、福島第一原発事故で被災した人たちへ支払う賠償金に充てるため、政府の原子力損害賠償支援機構から932億円を受け取ったと発表したと各紙が報じた。支援の受け取りは10回目で、計1兆4695億円になった。東電は将来、受け取ったお金をもうけから返さなければならない。東電は経営再建計画で、賠償総額を2兆5463億円と見込むが、これから本格化する除染などの費用は含まれておらず、総額は数兆円以上に膨らむ可能性がある。東電は、国にさらなる支援策を求めているが、最終的に税金がつぎ込まれることになる恐れがあり、結論は出ていない。