景気判断、8地域下げ 東北除く全域 中国リスク影響 印刷
2012年 10月 23日(火曜日) 00:00

日銀は22日、10月の地域経済報告(さくらリポート)を発表したと各紙が報じた。全国9つの地域のうち東北を除く8地域で、前回7月の報告から景気判断を引き下げた。リーマン・ショック後の2009年1月以来、3年9カ月ぶりの大幅な下方修正。個人消費の低迷に加え、沖縄県・尖閣諸島問題による日中関係の悪化も影響。東北は復興需要で公共投資が増えているため景気判断を据え置いた。地域別では、「関東甲信越」が前回の「緩やかに持ち直しつつある」から「横ばい圏内」、「東海」が「緩やかに回復」から「回復の動きが一服」など、8地域で判断を引き下げた。日銀は30日に金融政策決定会合を開く予定で、今回の報告は追加金融緩和の議論に影響しそうだという。