琵琶湖や近江八幡で レジャーや史跡巡りを堪能 印刷
2010年 7月 07日(水曜日) 18:06

滋賀 琵琶湖

近畿地方北東部に位置し、日本最大4017平方㌔㍍、人口は約138万人。琵琶湖の周りには近江盆地が広がっているが、内陸県としては奈良県、埼玉県に次いで狭い。県全体に対する自然公園面積の割合が約37㌫と日本一である。 琵琶湖が県土の約6分の1を占めており、産業用水、近隣府県の飲用水、観光資源として活用されている。また、内陸県としては唯一20港もの漁港を持ち、湖の周辺には海津大崎など多くの景勝地を有する。なかでも近江八景は近世より日本有数の名勝として知られており、近江八幡の水郷は重要文化的景観の第1号に選定された。現在も湖水浴や釣り、クルージングなどを楽しむ観光客で賑わっている。琵琶湖名産・名物料理としては、小鮎の佃煮、発酵させた米に漬けこんだ「鮒寿司」などがある。

琵琶湖以外では、比良山地や伊吹山などに登山客やスキーレジャー客が集まる。また、戦災にあわず、戦後の乱開発も少なかったことなどから、社寺・城郭などの歴史的観光資源も豊かである。世界文化遺産1件(比叡山延暦寺)、国宝55件、重要文化財806件を有しており、国宝の指定件数は京都府、東京都、奈良県、大阪府に次ぐ多さになっている。

とくに注目されているのが彦根城だ。天守閣や櫓、城門、武家屋敷、庭園や殿舎が残っており、復元された表御殿では彦根城博物館として国宝の彦根屏風などを展示している。湖北地方の長浜は、伝統的建造物を有する古い街並みを活かした観光スポット「黒壁スクエア」で成功をおさめている。黒漆喰の和風建築による美術館、ギャラリー、ガラス工房などの文化施設、レストランやカフェなどが集まっている。ガラス芸術の展示エリアとしては日本最大の規模でもあり、年間に約300万人もの観光客が訪れる。また、忍者の里・甲賀は近世からの伝統産業である医薬品でも知られている。

伝統工芸品としては、たぬきの置物で親しまれている信楽焼がなどがある。