杭州、EVタクシーの運行が正式にスタート 印刷
2011年 1月 27日(木曜日) 19:06

杭州市では、EV(電気自動車)タクシーの運行が正式に始まりました。今回お目見えしたのは、黄色のボディに、「純電動汽車(純電気自動車)」というロゴ、ボンネットに「新能源出租(新エネルギータクシー)」のマークがついた新EV車30台です。運行時間は朝7時から夜10時となっており、乗客が負担することになっているガソリン追加金を支払わずに乗ることができます。さらにこの車、低騒音で、バッテリーチェンジにかかる時間はわずか5分です。

今回のEVタクシーの車種は衆泰(zotye)の「朗悦」と海馬(haima)の「普力馬」の2車種です。乗り心地は普通のタクシーと変わらないということです。「半月ほど訓練を受けて、EVタクシーを運転できるようになった」と語るタクシー運転手の田さんによると、EVの操縦は一般の自動車とほぼ同じで、キャビンスペースがやや広く、騒音が少ないのがメリットだそうです。

気になるEVのバッテリー交換もとても簡単です。充電スタンドのスタッフは、機械アームを使ってわずか5分で260キロに及ぶ4つのバッテリーの交換作業を完了でき、給油時間も普通車とほぼ変わらないということです。

EVタクシーの使用はまだテスト運行の段階で、市内の交通渋滞の状況下では、航続距離は80キロほどであるため、現在は市内のみの運営となっています。バッテリー機能の改善や充電スタンドの整備に伴い、今後はより長い走行距離を目指します。

もし途中でバッテリーが切れそうな場合、運転手はGPSナビで最寄の充電スタンドに向かいバッテリーを交換することが出来ます。また、バッテリー残量で最寄のスタンドに到着できない場合は、サービスコールでバッテリー配送を頼むことも出来るということです。

現在、市内では古翠、西渓、城北の3ヵ所に充電スタンドが設置されています。さらに新たに4ヵ所を建設中で、今後3000台のEVタクシーにサービスを提供するということです。