北京、92日間降水なしで30年来の記録 印刷
2011年 1月 25日(火曜日) 16:36

冬に入ってから、北京では本格的な雪が降っていません。北京市気象台の統計データによりますと、北京では3ヵ月間にわたり有効な降水がなく、30年間で一番長い降水量無し記録を作りました。この影響を受けて、北京の9割のコムギが枯れ、密雲ダムの貯水量も下落し続けています。

北京市気象台気象課の陳大剛課長は、「北京の冬の特徴は降水が少ない。通常の冬の降水量は年間の2%に足りないが、今年の冬はさらに少ない。冬に入ってから、北京では有効な降水はない。北京での最近の有効降水は去年の10月23日から24日までの降水で、降水量は7.3ミリメートルである。その後北京では有効な降水はない。たとえ去年12月29日に雪が降った事にしても、ただ少しの雪が漂っただけで、降水量もなかった」と話しました。

また、陳大剛課長は、「今年の冬は北京の寒波が速くて強いことが影響している。その上、南部地方の温かくて湿度のある気流が弱いため、北京で降水になることが難しく、干ばつを引き起こした。これまで北京では3ヵ月間にわたる有効な降水はなく、1971年以降の30年間で一番長い期間の有効降水無し記録を作った」と説明しました。

データによりますと、1970年10月24日から1971年2月16日まで、北京ではかつて連続的に114日間にわたり降水無しの記録が作られ、気象記録(1951年)史上最長となっています。また、今年の冬の干ばつ状況は現在、史上2番目となりました。