中国、交渉を通じて貿易摩擦を解決 印刷
2010年 12月 17日(金曜日) 17:20
中国の国際貿易は過去5年間で急速に発展し、世界貿易においてより多くの発言権を持つようになってきました。しかし、国際市場を拡大すると同時に、 ますます多くの国際摩擦にぶつかっています。中国の陳特銘商務相はこのほどの記者会見で、「中国は国際貿易紛争の解決に当たって、公正に発言権を利用し、 交渉を通じた貿易摩擦の解決を求めている」と述べました。

現在、中国の貿易額は世界貿易額の10分の1を占めています。経済発展と貿易規模の拡大に伴い、国際貿易分野における中国の役割が変化し、より多くの発言権を持つようになってきました。

WTO・世界貿易機関ドーハー交渉において、中国は最初の153のメンバーの一つでしたが、その後33のメンバーからなる小型閣僚会議に出席し、更にWTOの核心となる7つのメンバーの一つとなりました。

WTOの最近のデーターによりますと、2009年中国の輸出率は世界の9.6%を占め、すでにドイツを超えて世界1の輸出大国となっって います。しかし、より多くの国際市場を得たと共に、中国はますます多くの国際貿易摩擦に直面しています。昨年のみで、世界における43%の貿易摩擦は中国 に関係するものでした。

これらの摩擦をよりよく解決するため、商務省は法律や政策などの手段を利用し、各国の実際の状況に基づいて、交渉や話し合いなどを通じてそれぞれ解決に当たっています。

陳特銘商務相は、「商務省は非常に大きな特徴がある。即ち、国際弁護士が多いことだ。彼らは大量の基礎業務を行い、中国に厳格な貿易制裁 を行う国に対し、理屈で説伏する取り組みを行っている。また、一部の振興国が実施した制裁措置に対して、比較的柔軟な対応策をとり、話し合いの場を持ち、 これらの国からの輸入拡大を通じて、問題に解決当たっている。第2次5カ年計画の期間中における中国の対外貿易の方針は、輸出を安定させて輸入を増やし、 対外貿易の構造調整を行って、製品の品質向上を図り、中国の国際収支と対外貿易のバランスを保つことだ」と述べました。(翻訳:董燕華)