ブタンタン研究所 中国産新型コロナワクチン最終治験結果を発表 打印
2021-04-12 18:48

ブラジル・サンパウロ州のブタンタン研究所は現地時間の11日、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発した新型コロナウイルスワクチン「コロナバック」の第Ⅲ相臨床試験(治験)データの最終分析結果を発表しました。

それによりますと、医師の診察を必要としない軽症者を含むすべての患者に対する同ワクチンの有効性は当初1月に発表された50.38%から50.7%に上方修正され、明らかな症状があり医師の診察が必要な患者に対する有効性は当初の78%から83.7%に引き上げられたということです。

分析の結果は、1回目と2回目の接種間隔が比較的長い場合、医師の診察を必要としない軽症者を含むすべての患者に対する有効性はさらに高まり62.3%であることを明らかにしています。研究者は1回目と2回目の接種の最適な間隔は28日間としています。

「コロナバック」の第Ⅲ相臨床試験は2020年の7月21日から12月16日までブラジルで実施され、最終治験結果は既に医学雑誌「ランセット」に提出されています。