<神舟10号>宇宙飛行士が初の宇宙授業 打印
2013-06-20 00:00
20日午前、中国で初めてとなる宇宙授業が行われました。神舟10号の宇宙飛行士は宇宙ステーション実験機「天宮1号」の無重力環境下での物理現象を実際に見せました。

宇宙授業のチーフ講師は女性飛行士の王亜平さんが務めました。聶海勝飛行士はアシスタントで、張暁光飛行士は撮影を担当しました。

およそ40分間の授業では、質量の測量、単振り子運動、歳差運動、水膜、水球などの基礎的な物理実験を通して、無重力環境下での物の運動の特徴や液体の表面張力などの物理現象を示しました。このほかビデオチャットで飛行士と地上で授業を受けている生徒たちとの交流も行われました。

今回宇宙授業の地上教室が置かれたのは北京市海淀区にある中国人民大学付属中学校で、少数民族の生徒、出稼ぎ労働者の子ども、香港・マカオ・台湾地区の生徒代表らあわせて330人あまりの小中学生が参加しました。このほか、全国の中学校8万校の教師や生徒あわせて6000人がテレビの生放送で受講しました。

この宇宙授業活動は中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室、教育省、中国科学協会が共同で主催したもので、専門家は「宇宙授業活動はわが国の有人宇宙飛行分野での初めての教育への応用であり、有人宇宙飛行プロジェクトが国民教育に直接成果を与えるという理念を体現した。青少年たちの科学、宇宙飛行、未知の分野を探索する情熱と夢をおおいに刺激してくだろう」と話しました。