東京電力は10日、福島第一原子力発電所の事故から11日で1年半になるのを機に、同原発での事故収束作業の現状を示す画像25枚を公表したと各紙が報じた。水素爆発で大破した3号機の原子炉建屋は、1年半を経過してもなお、廃炉に向けたがれき撤去作業が難航している様子がうかがえる。周辺の放射線量が高く、最も作業が困難な3号機では、原子炉建屋の東側と西側の側面に、がれき撤去に使う無人の重機を設置する鋼鉄製の台がほぼ完成した。台は建屋の四方に設置する予定だが、南北の台は、作業が終了していない。今年度中にがれきの撤去を終え、2014年末には使用済み核燃料貯蔵プールの燃料取り出しを始める計画だが、難しい作業が今後も続く。
甲府地方気象台は12日、富士山が初冠雪したと発表したと各紙が報じた。平年より18日、昨年より12日早い。同気象台によると、同日午前8時すぎ、甲府市の気象台から山頂付近が白くなっているのを職員が目で確認した。気象台は、山頂の1日の平均気温が最も高かった日以降に初めて山頂が雪や氷で白く見えることを「初冠雪」としている。
各紙によれば自転車の危険運転や路上の放置対策として、有識者や利用者らでつくる東京都の自転車対策懇談会は10日、ナンバープレート装着と購入時のデポジット(預け金)制度の導入を提言した。都は条例化に向けて検討を進める。ナンバープレート制度は、自転車の後部に登録ナンバーを装着する。デポジット制度は、購入時に販売店を通じて一定金額を預け、適切に廃棄した場合に受け取るという。
政府は11日午前の閣議で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を国有化するため、20億5000万円の購入費を2012年度予算の予備費から支出することを決定したと各紙が報じた。同日中に埼玉県在住の地権者と売買契約を結び、国への所有権の移転登記も済ませる。政府が購入するのは、尖閣諸島のうち、魚釣島、北小島、南小島の3島。島の取得・保有は海上保安庁が担当する。
国土交通省関東地方整備局と利根川水系から取水している関東地方の1都5県は10日、雨不足によるダムの貯水量低下を受けて渇水対策連絡協議会を持ち回りで開き、11日午前9時から10%の取水制限を実施することを決めたと各紙が報じた。利根川水系での取水制限は2001年8月以来、11年ぶり。取水制限を行うのは、東京都と千葉、埼玉、茨城、群馬、栃木の5県で、制限期間は降雨の状況を見て判断するという。