リチウム電池寿命6倍超に 京大教授ら新材料開発 印刷
2014年 8月 07日(木曜日) 23:18

家庭用の蓄電池システムなどに用いられる大型リチウムイオン電池の寿命を6倍以上に延ばす材料の開発に、京都大工学研究科の田中功教授や田中勝久教授、藤田晃司准教授とシャープの共同研究グループが成功したと京都新聞が報じた。英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」で1日発表した。大型リチウムイオン電池では、正極にリン酸鉄リチウムが使われる。ただ、充電時に大きく収縮するためひび割れなどで劣化しやすく、電池寿命の短縮化の原因になっている。グループは、量子力学の理論だけを基にした計算手法で、最適な正極の元素の組み合わせを探したという。