浪江・小高原発の計画撤回 福島第一事故後では初 東北電力 印刷
2013年 3月 29日(金曜日) 00:00

東北電力は28日、浪江・小高原発(福島県浪江町、南相馬市)の新設計画を撤回すると発表したと各紙が報じた。予定地が東京電力福島第一原発事故後に警戒区域となったことに加え、地元の理解を得られず、建設は不可能と判断したとみられる。原発新設計画の撤回は、他の電力事業者を含め、原発事故後初めて。東北電としては2003年に地元の反対などを理由に断念した巻原発(新潟県)に次いで2例目となる。浪江・小高原発は出力82万5千キロワットで、予定地は浪江町と南相馬市小高区の計約150ヘクタール。用地は東日本大震災の津波で浸水し、原発事故後に全域が警戒区域となったという。