福島第1原発事故 原子力学会の事故調が中間報告 印刷
2013年 3月 28日(木曜日) 00:00

東京電力福島第1原発事故を調べている日本原子力学会の事故調査委員会は27日、「想定以上の津波や過酷事故対策の不備などが事故の主要因」とする中間報告を公表したと各紙が報じた。中間報告では、原子炉の計測データなどから考えられる事故の主要因は、(1)想定を超える津波で原子炉の冷却機能が失われた、(2)想定を超えた津波の重大なリスクを関係者が知らなかった、(3)過酷事故への取り組みが不十分だった、の3点を挙げるにとどめ、詳細な分析は先送りした。地震の揺れによる被害については「安全機能に深刻な影響を与える損傷はないと推定される」との見解を示したという。