政府、中国をWTO提訴 ステンレス鋼管の輸入制限で 印刷
2012年 12月 21日(金曜日) 00:00
各紙によれば政府は20日、火力発電所の配管などに使われる日本製のステンレス継ぎ目なし鋼管について、中国が反ダンピング(不当廉売)関税を課して輸入を制限しているのは、世界貿易機関(WTO)協定に違反しているとして、中国をWTOに提訴したと発表した。中国は2011年9月から日本のステンレス鋼管を対象にダンピング調査を開始。ことし11月には、不当な安値販売で国内製品が被害を受けたと認定し、日本企業に9.2~14.4%の反ダンピング関税を課すようになった。日本政府は、中国では同製品を生産していないとして「中国側の損害認定などの説明が不十分」と主張しており、中国側に詳しい説明を求める方針だという。