七十七銀側「安全配慮違反なかった」 女川支店訴訟 印刷
2012年 10月 31日(水曜日) 18:16

東日本大震災後の津波で犠牲になった宮城県女川町の七十七銀行女川支店の行員ら3人の遺族らが、銀行側に約2億3千万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が30日、仙台地裁であったと各紙が報じた。労働契約上の安全配慮義務に違反したとする原告側の主張に対し、銀行側は争う構えを見せた。原告側は、支店から徒歩3分半の所に町指定避難場所の高台があるのに、支店長が2階建ての支店屋上への避難を指示。情報収集を怠って屋上にとどまったと主張している。また、支店が女川港まで約100メートルと近いのに、銀行側が支店長に安全教育を施した形跡がないことなどが、安全配慮義務違反にあたるとしているという。