荒川堤防75%整備不足 水浸透で決壊恐れ 印刷
2012年 9月 18日(火曜日) 00:00

7月の九州北部豪雨で河川の堤防決壊や氾濫が相次いだことを受けて国土交通省が全国の河川の堤防を緊急点検したところ、埼玉県と東京都を流れる荒川下流域で点検した左右両岸計45.2キロのうち、75%の33.7キロで強度や高さが不足し、対策が必要と判断されたことが分かったと東京新聞が報じた。関東で調査対象となった15河川18流域の中で最も高い割合だった。両岸33.7キロのうち6.5キロは、増水が続くと堤防内の土に水が浸透して決壊する「浸透決壊」の発生が懸念されている。浸透現象は目に見えにくい上、増水で堤防の高さを超える「越水決壊」より発生確率が高いとされ、対策が急がれるという。