放射性セシウム、海底濃度を連続計測 東大が開発 印刷
2012年 9月 07日(金曜日) 00:00

海底の放射性セシウムの濃度を、船を運航しながら連続して測る装置を、東京大のチームが開発したと各紙が報じた。福島第1原発事故で拡散した海底汚染はこれまで数キロ〜数10キロおきに「点」でしか計測できなかったが、今回の技術は「線」で測ることを可能にする。局所的に濃度の高い「ホットスポット」の発見などきめ細かい汚染分布の把握につながるという。装置は全長8メートル、重さ135キロの筒状で、一方の端に測定機が付いている。船上からワイヤで海底まで降ろし、時速4キロ程度で引きずりながら放射性セシウムの濃度を1秒おきに測ることができる。