福島第一原発事故で、ベント配管の安全装置がベントの妨げとなり、炉心溶融の大きな原因をつくっていた問題で、装置の仕様を検討する際、事故早期の段階でベントすることを想定していなかったことが分かったと東京新聞が報じた。安全装置はラプチャーディスク(破裂板)という薄いステンレスの円盤。誤って格納容器の気体を漏出させないため設置された。ただ、破れる設定圧が高く、炉の減圧と注水が遅れたという。