南海トラフ巨大地震 死者32万人、全壊238万棟か 印刷
2012年 8月 30日(木曜日) 16:40

東海、東南海、南海地震などが同時発生するマグニチュード9級の「南海トラフ巨大地震」について、国の二つの有識者会議は29日、被害想定などを公表したと各紙が報じた。死者数は最大で32万3000人。そのうち津波による死者は全体の7割の23万人に達する。有識者会議では、迅速な避難により津波の死者は8割減らせるとして、国や自治体に対し避難施設や避難路の確保を図るよう求めている。死者32万3000人となるのは、在宅者の多い冬の深夜に発生し、東海地方の被害が大きいケース。死者数は東日本大震災の死者・行方不明者の17倍で、国の中央防災会議による2003年の三連動地震想定の死者2万5000人の13倍。負傷者は62万3000人、救助が必要になる人は31万1000人と推定された。