裁量制拡大、今国会断念 不適切データ問題 首相、切り離し指示 印刷
2018年 3月 03日(土曜日) 00:00
安倍晋三首相は28日深夜、首相官邸で加藤勝信厚生労働相らと会談し、今国会への提出を目指す働き方改革関連法案から裁量労働制の適用拡大に関する項目を全面削除するよう指示した。裁量労働制を巡る厚生労働省の実態調査に不適切なデータが相次ぎ発覚し、関連項目を除外しなければ法案の早期成立に世論の理解が得られないと判断した。首相は同日の衆院予算委員会で裁量制の実態把握に向け、再調査の実施などを検討する考えも示した。