地方経済天気図(2017年12月) 印刷
2017年 12月 18日(月曜日) 22:40

2017年12月 地方経済の状況

【 総評 】  〜持ち直しの動きが広がる~

進一退。設備投資は、非製造業で慎重姿勢がみられるものの、製造業で投資を積み増す動きがみられ、全体では横這い。公共工事は、県、市町村が増加し、上向き。輸出は、眼鏡枠・眼鏡などが増加し、緩やかな持ち直し。

生産活動は、一般機械、輸送機械が増加したものの、電気機械、電子部品・デバイスが減少し、横這い。観光は、温泉地、観光地への入込客が減少し、弱含み。雇用は、建設業、卸売業・小売業において新規求人数が増加し、改善。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。

【 東海 】

東海の景況は、住宅建築が横這いとなったものの、設備投資が持ち直し、輸出が回復に向けた動きにあるなど、持ち直し。

個人消費は、軽乗用車販売が増加したものの、大型小売店販売が減少し、全体では足踏み。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持家、貸家が減少し、全体では横這い。設備投資は、建築着工床面積が増加し、緩やかな持ち直し。公共工事は、国、市町村が増加し、やや上向き。輸出は、電気機械、輸送機械が増加し、回復に向けた動き。

生産活動は、一般機械が増加したものの、輸送機械が減少し、足許一服。観光は、温泉地、観光地への入込客が減少し、弱含み。雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、建設業、小売業、医療・福祉において新規求人数が増加するなど、緩やかな回復。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。

【 近畿 】

近畿の景況は、住宅建築が横這いとなったものの、個人消費が持ち直し、設備投資も上向くなど、緩やかな持ち直し。

個人消費は、大型小売店販売が増加したほか、軽乗用車販売が増加するなど、持ち直し。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、全体では横這い。設備投資は、製造業で投資を積み増す動きがみられ、上向き。公共工事は、国、独立行政法人等、市町村が増加し、上向き。輸出は、電子部品、半導体等製造装置が増加し、回復に向けた動き。

生産活動は、輸送機械、鉄鋼が増加し、緩やかな持ち直し。観光は、温泉地、観光地への入込客が伸び悩み、全体では盛り上がりを欠く。雇用は現金給与総額が増加したほか、新規求人数も増加し、改善。

先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。

【 中国 】

中国の景況は、個人消費が横這いとなったものの、公共工事が上向き、生産活動が持ち直すなど、持ち直し。

個人消費は、乗用車販売が増加したものの、大型百貨店販売が減少し、全体では横這い。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも増加し、上向き。設備投資は、製造業で投資を積み増す動きがみられ、持ち直し。公共工事は、独立行政法人等、県、市町村が増加し、上向き。 輸出は、鉄鋼、化学、半導体等製造装置が増加し、持ち直し。

生産活動は、鉄鋼、化学が増加し、持ち直し。観光は、温泉地、観光地への入込客が減少し、弱含み。雇用は、新規求人数が増加したほか、現金給与総額も増加し、改善基調。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。 【 四国 】

四国の景況は、住宅建築が横這いとなったものの、個人消費、生産活動が持ち直すなど、持ち直し。

個人消費は、乗用車販売が増加したほか、スーパー販売も増加し、緩やかな持ち直し。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持家、貸家が減少し、全体では横這い。設備投資は、非製造業で投資を積み増す動きがみられ、やや上向き。公共工事は、国、県が減少し、弱含み。輸出は、船舶、荷役機械増加し、足許増加。

生産活動は、電気機械、鉄鋼が増加し、緩やかな持ち直し。観光は、温泉地、観光地への入込客が増加し、堅調。雇用は、有効求人倍率が上位したほか、現金給与総額も増加し、改善基調。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。

【 九州 】

九州の景況は、住宅建築が横這いとなったものの、設備投資が持ち直し、輸出が回復に向けた動きとなるなど、持ち直し。

個人消費は、大型小売店販売が増加したものの、乗用車販売が減少し、全体では足踏み。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅が減少し、全体では横這い。設備投資は、製造業、非製造業で投資を積み増す動きがみられ、持ち直し。公共工事は、市町村が増加したものの、国、独立行政法人等、県が減少し、全体では横這い。輸出は、一般機械、輸送機械が増加し、上向き。

生産活動は、一般機械、輸送機械が増加し、上向き。観光は、温泉地、観光地への入込客が伸び悩み、全体では横這い。雇用は、現金給与総額が増加したほか、建設業、卸売業・小売業、サービス業で新規求人数が増加し、改善。

先行きは、持ち直しの動きが続くとみられている。


【 沖縄 】

沖縄の景気は、個人消費、観光が好調を持続し、拡大。

個人消費は、大型小売店販売が増加したほか、乗用車販売も増加し、好調を持続。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少し、一服。設備投資は、建築着工床面積、貨物車販売ともに減少し、足踏み。公共工事は、独立行政法人等が増加したものの、国、県、市町村が減少し、増勢一服。輸出は、輸送機械、精密機械が増加し、持ち直し。

生産活動は、食料品、窯業・土石製品、金属製品が減少し、弱含み。観光は、外国人客が増加し、好調を持続。雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、現金給与総額も増加し、改善。

先行きは、拡大が続くとみられている。


協力:一般社団法人全国地方銀行協会