環太平洋経済連携協定(TPP)の日米交渉で、日本が高価格の豚肉にかけている輸入関税4・3%を、協定発効直後に2・2%に引き下げ、10年目に撤廃する方向であることがわかった。米国に歩み寄る一方、撤廃しても輸入への影響は限定的と判断した。豚肉の関税制度は、価格帯別に三つの仕組みがある。安い肉ほど高い関税がかかり輸入しにくくなっており、「差額関税制度」と呼ばれる。