国際収支の経常黒字10.7%増…今年度上半期 印刷
2013年 11月 12日(火曜日) 22:37

財務省が11日発表した2013年度上半期(4~9月)の国際収支によると、海外とのモノやサービスなどの取引を示す経常収支の黒字額は前年同期比10.7%増の3兆548億円だったと各紙が報じた。黒字幅の拡大は6期ぶり。円安により、企業の海外子会社からの配当金など所得収支の黒字額が19.6%増の8兆9950億円と、比較可能な1985年度以降で最大となったことが要因だ。円安で、火力発電に使う液化天然ガス(LNG)や原油の輸入額が高止まりし、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は、半期ベースでは最大の4兆6664億円の赤字となったが、所得収支の黒字が補ったという。