量的緩和は順調、消費増税も成長損なわず 黒田日銀総裁 印刷
2013年 7月 29日(月曜日) 00:00
各紙によれば黒田東彦日銀総裁は29日、東京都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、最近の日本経済に関し、「金融環境」「人々の期待」「実体経済・物価」の三つの好転を挙げ、日銀が4月に導入した新たな量的緩和は「重要な要因として貢献している。狙いはこれまでのところうまく進んでいる」と評価した。また、黒田総裁は「単に物価が上がればいいと考えているわけではない」と強調。「目指すのは生産・所得・支出の好循環の下で、バランス良く成長することだ」と述べ、良い物価上昇を目指す姿勢を示した。その上で、「2%の物価目標をできるだけ早期に実現し、最大の課題であるデフレ脱却を果たすことを約束する」と決意を表明した。一方、講演後の質疑応答で「消費税(率)の2段階の引き上げによって日本経済の成長