貿易赤字、過去最大の3兆2189億円 欧州、中国向け輸出が減少 印刷
2012年 10月 22日(月曜日) 18:00

財務省が22日発表した2012年度上期(4~9月)の貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3兆2189億円の赤字となったと各紙が報じた。半期ベースでの赤字額は、統計が比較可能な1979年度以降最大で、赤字額が3兆円に達するのも初めて。欧州債務危機で世界経済が減速した影響で、欧州や中国向けの輸出が減ったうえ、液化天然ガス(LNG)など燃料の輸入増が続いていることが要因。対欧州連合(EU)の貿易収支が初めて赤字を記録したほか、対中国の貿易赤字は4期連続で拡大したという。