8月の経常黒字、震災後初めてプラスに 前年同月比で4.2%増 印刷
2012年 10月 09日(火曜日) 19:18

財務省が9日発表した8月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資などの取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同月比4.2%増の4547億円だったと各紙が報じた。貿易収支の赤字額が減り、所得収支の黒字額が増えたため、経常黒字がプラスに転じた。財務省によると、経常黒字の額が前年同月より増加したのは2011年2月以来18カ月ぶりで、東日本大震災後では初めて。輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字額は6445億円で、前年同月比で458億円減少。輸出は5.3%減の4兆8444億円で、3カ月連続のマイナスだった。輸入は原油価格が下落したため、5.4%減の5兆4889億円となり、2カ月ぶりに減った。