樋口広太郎氏死去 「ドライ」でアサヒを首位に 印刷
2012年 9月 18日(火曜日) 00:00

「スーパードライ」を大ヒットさせ、アサヒビールを業界トップの座に導いた樋口広太郎元社長が16日、急性心不全のため東京都渋谷区の病院で死去したと各紙が報じた。86歳だった。86年にアサヒビール社長に就任。ビール4社の中で3位が指定席だった同社の立て直しに着手した。ライバル会社のトップを訪ねてビール製造の基本を学んだり、売れ残ったビールを問屋や販売店から回収したりするなど、業界の常識を打ち破る行動力で社内をリード。87年、開発・生産・販売の手法を一新したスーパードライの発売に踏み切ると、バブル期らしい派手な宣伝を展開し、ドライ旋風を巻き起こした。