最大3000億円 損失計上へ 日立、英原発計画を凍結 印刷
2019年 1月 17日(木曜日) 09:28

日立製作所が英国での原発新設計画を巡り、2019年3月期連結決算で最大3000億円規模の損失を計上する方針を固めたことが11日、分かった。3兆円規模に膨らんだ事業への出資企業を確保できず、事業凍結が避けられないためだ。17日に開く取締役会で事業凍結と損失計上を決定後、東原敏昭社長が記者会見し公表する。日立は18年7月、原発計画から撤退した場合の損失が最大2700億円に上ると試算しており、損失額は増加した可能性がある。日立の英原発子会社「ホライズン・ニュークリア・パワー」は現在も着工の準備を進めており、資金流出を回避するには早期の決断が迫られている。