東電、「炉心溶融」判断に誤り マニュアルに基準明記、福島事故 印刷
2016年 2月 29日(月曜日) 00:20

東京電力は24日、福島第1原発事故当初の原子炉の状況をめぐり、核燃料が溶ける「炉心溶融(メルトダウン)」ではなく「炉心損傷」と誤って説明し続けていたと発表した。事故2カ月後の2011年5月になってようやく東電は炉心溶融を認めた。これまで「溶融を判断する根拠がない」と説明していたが、同日の会見で、当時の社内マニュアルに炉心溶融の判定基準が明記されていたことが分かったといい、「もっと早い段階で炉心溶融と判断できた」と陳謝した。