南海トラフ地震、海保調査「年間6センチ海底が移動」 印刷
2015年 8月 22日(土曜日) 01:42

地震の想定震源域で、海上保安庁が、海底の動きを捉えた初の観測結果を発表したと各紙が報じた。海上保安庁は、4年前から想定震源域の海底に観測機器を設置するなどして海底の動きを観測してきた。18日に初めて発表された観測結果では、東海沖や和歌山県の潮岬沖で北西方向に最大で年間6センチ海底が移動していることが分かった。専門家は、次のように指摘している。「年間6センチは人間の爪が伸びるスピード、100年たてば6メートルになる。6メートル押し込まれて急激にずれ動いて元に戻ると、マグニチュード8ないし、 それ以上の大きな地震のひずみに対応する」(東京大学地震研究所・古村孝志教授)