宗像・沖ノ島遺産群を世界文化遺産候補に選定 ユネスコに推薦へ 印刷
2015年 7月 30日(木曜日) 21:54

文化審議会の特別委員会は28日、平成29年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産の登録を目指す候補として、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)を選んだ。今後、閣議了解を経た上で、来年2月1日までに正式な推薦書をユネスコへ提出する。登録の可否は29年夏ごろに開催される世界遺産委員会で決まる。同遺産群は、玄界灘にある沖ノ島や、同島から南東に49キロ離れた大島に鎮座する宗像大社中津宮など5つの遺産で構成。大陸との海上交流が盛んとなった4~9世紀にかけ、航海の安全を祈る大規模な祭祀が行われた。沖ノ島には、考古学的な遺跡がほぼ手つかずの状態で残されている。