箱根山、火口周辺警報 小噴火の恐れ、レベル2 大涌谷周辺規制、ロープウェイ運休 印刷
2015年 5月 12日(火曜日) 23:34

気象庁は6日朝、箱根山(1438メートル)に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを1(平常)から2(火口周辺規制)に引き上げたと各紙が報じた。神奈川県箱根町の大涌谷周辺では小規模な水蒸気噴火が起きる可能性があり、立ち入りを規制。大きな噴石(直径50センチ程度)の飛散に警戒し、風下側では小さな噴石や火山灰にも注意する必要がある。箱根町は大涌谷周辺に避難指示を発令。直径約1キロの規制区域内に箱根ロープウェイの大涌谷駅があり、全線運休となった。県道734号は大涌谷三差路で通行止め。ハイキングコースなどは4日朝から規制されている。箱根山の噴火警戒レベルは2009年3月に導入され、2への引き上げは初めて。箱根山では今年4月26日から大涌谷付近を震源とする火山性地震が増え、箱根町湯本では体に感じる震度1を5月5日午前6時台に2回、午後9時13分に1回観測した。この夜の地震のマグニチュードは2.6と最も大きかった。