再除染基準なく住民困惑 判断に時間 楢葉町 印刷
2015年 4月 14日(火曜日) 22:18
東京電力福島第一原発事故に伴い、1回の除染で放射線量が十分に低減しない箇所などで実施する再除染について、環境省が実施の有無を判断する基準を設けておらず、帰町に向けた取り組みが続く福島県楢葉町の住民らに困惑が広がっていると福島民報が報じた。同町では、6日に準備宿泊が始まる予定で、当初は、環境省が3月までに再除染を終えるはずだった。しかし、基準を定めていないことから判断に時間を要し、4月末にずれ込む見通しとなった。同町の例は今後の再除染の在り方に影響を及ぼしかねず、県などは基準の明確化を強く求めている。