福島汚染水流出、重要な廃炉工程、停滞は確実 |
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2015年 3月 06日(金曜日) 00:54 | |||
今回、汚染された雨水が外洋に流出した東京電力福島第1原発の排水路では昨年1月にも放射性物質の放出限度超えが見つかり、原子力規制委員会が対策を指示していた。しかし東電はこの間、排水路の付け替えなどの対策を取らず、放射性物質濃度の情報も公開していなかった。規制委の田中俊一委員長は25日の定例記者会見で「環境に影響するようなことがあれば速やかに発表されるべきだ」と批判した。今回の公表遅れで、原子炉建屋周辺の井戸(サブドレン)から地下水をくみ上げて浄化し海へ放出する計画が、実施を目前にして窮地に追い込まれた。当面の廃炉工程の中でも重要な汚染水低減が停滞するのは確実だという。
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