高浜原発、再稼働に向け許可 規制委が審査書決定 印刷
2015年 2月 17日(火曜日) 21:27

各紙によれば原子力規制委員会は12日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)について、新規制基準を満たすと認める「審査書」を正式決定し、法に基づき安全対策の基本方針についての関電の申請を許可した。再稼働の前提となる主な審査を終えたことになり、今後は残りの認可手続きと地元自治体の同意が焦点になる。審査書の決定は、昨年9月の九州電力川内原発(鹿児島県)に続き2例目。再稼働には、詳しい設計や、運転や事故対応の手順の審査と認可も必要で、認可後の設備検査は1~2カ月かかる。先行する川内原発1、2号機も認可手続き中で、いずれの原発も再稼働の条件が整うのは夏以降の可能性が高い。高浜原発3、4号機は規制委が昨年12月に審査書案をまとめ、30日間の意見募集をしていた。寄せられた3615件の意見を踏まえ、一部を修正したうえで正式決定した。