補助人工心臓、移植待機患者以外にも対象拡大へ 印刷
2015年 1月 06日(火曜日) 22:16

心臓移植の待機患者だけが体内に植え込みを受けられる小型の補助人工心臓について、日本胸部外科学会など循環器系の学会は、移植を受けられない患者にも対象を広げる治療指針をまとめたと各紙が報じた。厚生労働省に今月中にも提出する。指針を基にして年内をめどに臨床試験が行われる見通しで、保険適用も検討する。日本の心臓移植は成功率を高く保つため、心臓以外に肝臓や腎臓などの状態が悪い患者を移植の待機者から外してきた。一方、北米では、移植を前提としない補助人工心臓の使用が広がり、昨年は移植待機以外で約1100人に植え込まれている。救命できる患者の拡大を求める声を受け、国は関連学会に新たな指針作りを求めていたという。