薬の効果、患者のiPS細胞使って確認 京大など 印刷
2014年 9月 24日(水曜日) 00:17
患者からつくったiPS細胞を使って、骨の難病に高脂血症治療薬スタチンが効く可能性があることを見つけたと京都大などのグループが発表したと各紙が報じた。グループは患者での臨床試験を2年以内に始める計画で、iPS細胞技術を用いた治療薬研究の先駆けとして期待される。iPS細胞は培養条件によって様々な組織や細胞に変えられる。このため、患者の細胞でiPS細胞を作り、病気を再現し、有効な薬を効率的に見つける研究が進んでいる。コレステロール値を下げるスタチンは、すでに多くの人が使っている。薬の承認に向けた治験で、骨の難病でも有効性が確かめられれば、新薬を開発するより、早くコストを抑えて実用化できるという。