iPSから肺胞細胞を作製、難病解明に道 京大 印刷
2014年 8月 25日(月曜日) 22:29

各紙によれば人間のiPS細胞から、呼吸に欠かせない「肺胞」の細胞を作ることに成功したと、三嶋理晃・京都大教授の研究チームが発表した。肺の難病の病態解明や治療薬開発に役立つとしている。論文は米科学誌「ステム・セル・リポーツ」電子版に22日掲載される。肺胞は、肺の末端にあるブドウ状の組織で、酸素を取り込み、二酸化炭素を排出する役割がある。iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)から作製する研究が国内外で進められているが、作製過程で様々な種類の細胞ができるため、肺胞になる細胞だけを分離することが課題だったという。