「銀河にレンズ効果」 超新星巡る日米論争、東大に軍配 |
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2014年 5月 06日(火曜日) 20:08 | |||
4年前に見つかった特に明るい超新星は、新タイプなのか、明るく見えているだけなのか。日米で起きていた科学論争に決着をつける研究結果を、東京大が米科学誌サイエンスで発表したと朝日新聞が報じた。明るく見えるような「仕掛け」がある、とした東大説が正しかったようだ。 超新星とは、星が一生を終える最期の輝き。2010年に、地球から90億光年離れた「PS1-10afx」が見つかったが、従来の超新星より30倍も明るいのが謎だった。米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターは「新タイプの超新星」と主張。一方、東大の数物連携宇宙研究機構は、超新星が明るいのではなく、地球との間にレンズのように光を増強させる「何か」があるとの説を発表していた。東大チームは、超新星の光が弱まった後の観測で、地球との間に小さく暗い銀河があるのを見つけた。銀河があると、重力の影響で光を集めるレンズ効果がおきるという。
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