原発事故、ガンへの影響小さい 住民被ばく分析、京大 印刷
2014年 2月 28日(金曜日) 23:53

各紙によれば東京電力福島第1原発事故の約1年半後に約2カ月間実施した周辺住民約460人の被曝調査データを分析したところ、生涯にガンにかかる確率が最も増えたのは福島県相馬市の1歳女児で、1.06ポイント上がったとの推計結果が出たと、京都大や福島大などのチームが24日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。京大の小泉昭夫教授(環境衛生)は「被曝で確率はわずかに増えたが、健康への影響は小さい」と話している。チームによると、食事や粉じんに含まれる放射性物質を体内に取り込む内部被曝と、環境から受ける外部被曝の線量を実測し、ガンにかかる確率を推計したのは初めてという。