大須演芸場、半世紀近い歴史に幕 明け渡し特別公演最終日 印刷
2014年 2月 05日(水曜日) 22:14

各紙によれば名古屋唯一の常設寄席「大須演芸場」は3日、賃料滞納が原因で名古屋地裁による建物明け渡しの強制執行を受け、多くの人に惜しまれながら半世紀近い歴史に幕を閉じた。この日は「明け渡し記念」と銘打った無料特別公演の最終日。観客は約300人で、立ち見が出るほどの盛況の中、午後1時半ごろ、地裁の執行官3人や債権者の関係者が場内に入り、明け渡しを命じた。強制執行は非公開で実施され、最後に舞台に上がった落語家が強制執行をネタに場内を沸かせた。出演を終えた芸人が観客を場外へ誘導し、大きな混乱はなかったという。