巨大地震で火山が沈降、東西方向の張力が発生 印刷
2013年 11月 27日(水曜日) 22:15

京都大学防災研究所の高田陽一郎助教の研究チームが発表した論文によると、2011年に発生したマグニチュード(M)9.0の東北地方太平洋沖地震が原因で、震源地から最大200キロメートル離れた本州の複数の火山地帯で、最大15センチメートルの沈降が起きたとAFPが報じた。沈降が確認されたのは、秋田駒ヶ岳、栗駒山、蔵王山、吾妻山、那須岳の各火山。同助教はAFP宛ての電子メールで、2011年の地震により、東日本で東西方向の張力が発生したと指摘。中心にマグマがある火山下部の高温で軟らかい岩は水平方向に引き伸ばされ、垂直方向に平らになり、この変形が原因で火山が沈降したと説明している。