日本初「母乳バンク」誕生 昭和大、低出生体重児に対応 |
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2013年 10月 29日(火曜日) 00:00 | |||
病気や早産で母乳が出ない母親に代わり、別の女性の母乳を提供する日本初の「母乳バンク」が、昭和大小児科(東京)に誕生した。小さく生まれた赤ちゃんは、免疫の働きが不十分で、様々な病気のリスクを避けるには母乳が効果的だ。高齢出産や不妊治療による多胎などで、小さい赤ちゃんの割合は増えており、5年以内にNPO法人化して普及を目指す。同大小児科の水野克己准教授によると、早産では、赤ちゃんが2500グラム未満の低出生体重児になるだけでなく、母親も母乳を出す準備ができていないことがある。早産で小さく生まれた赤ちゃんは体の働きが未熟で、腸に穴があく壊死性腸炎や未熟児網膜症、慢性的な肺の病気などのリスクが上がるという。
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